2024年2月26日9時過ぎより、浜松を出発。14時過ぎに金沢県庁の本部に到着し、申し送りを聞きました。
その後、拠点となる七尾市へ移動。石川県の中部地区の調整本部が石川県能登中部保健福祉センター内に開設しており、翌日以降の細かい申し送りを受けました。
2月27日より本格的に避難所などへ訪問しました。3月1日午前中に他の静岡県医師会チームへ申し送りを行いました。
今回は志賀町エリアを中心に訪問しました。
感じたことは、私達が思っていた以上に日常生活が戻りつつありました。
しかしながら、水道が通っていないところもまだあり、避難所生活を継続されている方もいました。
訪問する時間帯は、日中帯であり、主に高齢者の方が多く生活されていました。介護保険も申請されていない自立の方が多くいらっしゃるものの、避難所では偏った食生活になり、血圧が高めになるなど体調不良になる方もいました。若者は仕事や自分の家の片づけのため不在が多かったです。
大きな避難所では、各都道府県の事務職の方が日中帯は常駐しつつも、町内議員や自治会長などを中心に避難所生活を送られていました。小さな避難所ではリーダー的な方もおり、みなさん自主的により良い生活を送れるように頑張っておりました。
また石川県中部地区調整支部のリーダーが宮城県のチームの方であり、東日本大震災を経験されているため、細かいフォローを指示してくださり、ありがたかったです。
避難所への訪問は、余裕をもったスケジュールであり、当初もっと回った方が良いのでは?と思っていましたが、『支援者のスケジュールがタイトだと支援もうまくいかないよ』と宮城県の方々からもお話があり、ハッとしました。
道路状況も良くないところもあり、水道の復旧が来ていないエリアも多かったのですが、医療、介護の職種はもちろんインフラ整備のための業者様もたくさん見かけました。復興の力はすごいと感じました。
寄り添う支援をするように言われ、訪問させていただきましたが、逆にこちらが勇気をもらうようなことも多くあり、石川県の皆様、宮城県の医師会の方々には感謝の気持ちでいっぱいです。貴重な経験をありがとうございました。
坂の上ファミリークリニック 事務 向井健太